英雄

 まさかこんな日記を書くことになるなんて、本当に想像すらしていませんでした。このような日記を書かなければならないことが、残念でなりません。これは、昨日午後六時四十分に他界した、親友のロジャー・スワンについての日記です。

 ロジャーは、僕のウェブサイトのゲストライターであり、YouTubeの人気ビデオブロガーであり、それから大の日本びいきでした。僕とロジャーは多くの点で似たような生活を送っていましたが、ロジャーは常にほっとするような温かさを醸し出していて、それがたくさんの人を感動させていました。今日は、昨日他界したロジャー・スワンと、その彼が僕にどんな影響を与えてくれたかについて、日記を書きたいと思います。

ーーー

 二◯◯七年の夏が終わろうとしていた。僕は慶應の留学生として東京に来たばかりだった。確か、来日して三日目だった。これがないと日本では何も出来ないという、いわゆる「外国人登録証明書」を作るため、僕は朝早く起きて新川崎の市役所行きバスに乗り込んだところだった。僕が発車を待ちながら窓の外のベンチに座っている女子高生を眺めていると、
「ここ、空いていますか?」
 と、後ろから穏やかな声がした。振り返ってみると、無地の服を着た茶髪のひょろっとした男が、僕の隣の席を指差していた。
「どうぞ」と僕は答えた。「俺の名前はケビン。シアトルから来た。君は?」
「ロジャーと言います」と彼は言った。「僕はミシガンから来ました。地元は有名シリアルメーカーのある町です」
「シリアル?」
 小さな爆発のようなエンジン音がして、可愛い女子高生のいる窓の外の景色が流れ始めた。シリアルがお国自慢というその男は僕の隣に座ってきて、よろしくお願いします、と言った。おっす!よろしくー、と僕は答えた。これが僕とロジャー・スワンの出会い。
「そういえば、俺たちの寮、日本語で何ていうんだっけ?」
「プラム・イズ、だと思います」
「プラム・イズ、か。なんか言いにくいな!」
 蒸し暑い空気の中をすり抜けるように走るバスに揺られながら、僕たちは言葉を交わし続けた。ロジャーは少し緊張しているようで、とても丁寧な言葉遣いをしていた。
「あ、俺202号に住んでいるんだけど、ロジャーは?」
「ほんと?僕は201号。隣ですね!」
「へー!すごい偶然だな!あ、見てよ!本物のギャルだ!」
 ロジャーは小さく笑った。
「ケビンは、もうルークには会いましたか」
「まだ会っていない。プラム・イズの人?」
「うん、彼は203号に住んでいる人です。イギリスの人」
「へー、隣のイギリス人か!今度三人でラーメンを食べに行こうぜ。あ、見て見て日本のマクドナルドだ!」
 ロジャーは笑った。
「すごいですね。そういえば、ケビンは何で日本が好きになったんですか?」
「ん?あ、俺は音楽を通して日本に興味を持った。ソフトボールっていうバンド、あ、知らないよね?いいよ、日本人だってほとんど知らないんだから。ハハ。ロジャーは?」
「僕はゲームとホラー映画を通して日本が好きになりました。日本のホラー映画は最高です!」
「俺『リング』を見たら一週間もウンコが出なかったんだ。あれは本当に最悪だった」
「『オーディション』という映画はもっと怖いですよ」
「マジやめて。っていうか何あれ?」
「何ですか?」
「あれ。あのでっかい、カニ」
「何ですかね。レストラン?」
 でっかいカニのついた灰色のビルが景色と一緒に流れていった。僕たちは前に向き直った。
「ケビンは、パーティーとか好きですか?」
「俺パーティーは行ったことない」
「え?ない…んですか?」
「うん。こう見えても俺は超真面目なんだ。運動と勉強にしか興味ない。ちょっと待ってあの子見て、可愛くない?」
 ロジャーは笑った。
「じゃあ、お酒とか、あまり飲まないんですか?」
「飲んだことない。プロテインならあるけど。ハハ」
 ロジャーは再び笑った。
「本当ですか?僕もお酒は飲んだことがない。あ、プロテインもないんですけど。ハハ」
「プロテインはうまいぞ。ちょっと見てよ、何あれ?」
 そんなふうに、見慣れない町並みを指差したり、額に浮かぶ汗を時々拭ったりしながら、新川崎の市役所に向かうバスの中で、僕とロジャー・スワンは友達になった。秋学期が始まる前に、もう僕たちは何度もみなとみらいに遊びに出かけたり、駅前のラーメン屋さんに食べに行ったり、ロジャーの大好きなホラー映画を寮のロビーで見たりしていた。ロジャーが話していた『オーディション』のおかげで、僕は一週間以上トイレットペーパーを使わずに生活することができた。
 ある日、僕は東京タワーに行かないかとロジャーを誘ったが、彼は断った。
「ごめん、今日はちょっと用事があるんだ。また誘ってくれる?」
「いいよ、謝らなくても。じゃあ、俺はちょっと勉強でもしよーかな。夜はラーメンな!」
「ハハ、もちろん!ありがとう、ケビン」
 部屋で買ったばかりの教科書のページをぱらぱらとめくっていると、開けてあった窓からロジャーの穏やかな声が舞い込んできた。なんだろうと思い、ベランダに行って隣の部屋を覗き込んでみると、ロジャーがこの動画を作っていた。「東京スワン」の第一回である。

 これが僕の出会った、まるで弟のような、ロジャー・スワンである。一般的なアメリカ人と比べてかなり大人しい人に見えるかもしれないけれど、実は彼は誰よりも自分の好きなことがはっきり分かっていた。僕たちが出会った頃、ロジャーは既に日本のホラー映画を語る動画を三十本以上YouTubeに載せていた。ほとんどは誰も聞いたことのない映画だった。それこそがロジャー・スワンだった。
 誰も聞いたことのないホラー映画を評価するにしろ、ドリームキャストの恋愛ゲームを集めるにしろ、彼は自分がかっこいいと思ったことは、いつも一生懸命にやっていた。その情熱があまりにも強いせいで、たとえそれがいくら不可思議なことであっても、ロジャーが語ると、何だかとても大事な、とても興味深いことのように思えてきた。
 これは僕の出会ったロジャー・スワンである。しかし、二◯◯七年のプラム・イズの住人と、慶應の初級日本語講座のメンバーが口をそろえて主張するように、これは昨日他界したロジャー・スワンではない。

 そう、僕たちは授業も一緒だった。一日五時間、週に五日、丸五カ月間、僕たちは同じ幅の広い机に向かって勉強した。僕は勉強に余念がなく、いつも授業が始まる十五分前には教室に着いた。しかしドアを開けるといつも、ロジャーは既にそこにいて、一人で勉強したり、穏やかな声であの使い古したカメラに話しかけたりしていた。先生に指名されると、彼は決まって最初の動画で見せてくれたあの神経質な声で答えては、みんなを笑わせてくれた。これは僕の出会ったロジャー・スワンだ。しかし、昨日他界したロジャー・スワンではない。

「やっとテスト終わったぁ!よし、今日もラーメンだぞ」
 ロジャーは笑った。
「ケビンって本当にラーメンが好きだね。飽きないの?」
「飽きるもんか!アメリカに帰ったらラーメンないぞ。来年の分も食っとかないと」
「確かにアメリカにはラーメンがないね」
「だろ?そう言えば、お前まだ銭湯行ってないだろ?ラーメンの前に銭湯行こうぜ。銭湯の後のラーメンはもっとうまいぞ!」
「銭湯はやめとく。でもありがとう、ケビン」
 彼はいつもそうしていた。誰かと話す時に、必ず最後に名前をつけてくれるのだ。ありがとう、ルーク。久しぶりだね、クリス。やあ、アンドルー。いいよ、ジェ二ー。こんにちは、カズ。
「ロジャーにはもう会った?」
「あ、あのなんか、ものすごく素直なやつ?」
「そうそう。めっちゃいい人だよ。超話しやすいし」
「本当?」

 本当だ。講座が始まって一カ月も経たないうちに、もうみんながロジャーのことを知っていた。「東京スワン」のおかげだったかもしれない。何しろ、ロジャーと直接話さなくても、噂の動画を通じてみんなが彼のことを知っていたからだ。だからプラム・イズの狭いエレベーターを降りてばったり彼に会った時は、いつも話すことがたくさんあった。
「おぉ、ロジャーか!こないだの動画見たよ!あれ、原宿だったっけ?かっこいいな。行ってみたい!」
「見てくれましたか、ジェームズ?ありがとうございます。明日秋葉原の動画をアップするので、興味があったらまた見てください!」
「おっ!楽しみにしてるから!」
 こうして、一人また一人と、しまいには寮の住人がみんなロジャーの動画を見るようになり、彼の無垢な情熱を楽しむようになった。僕の寮に住んでいる人はみんな素晴らしい人ばかりだ、と彼は動画でよく言ってくれていた。

 それからロジャーは、寮の住人からたくさんのイベントに誘われるようになり、自分の居心地の良い場所から少しずつ外に出るようになっていった。
「やあ、ルーク。元気?」
「うん、今ロジャーと銭湯から帰ってきたとこ」
「ロジャーと?」
 僕は自分の耳を疑った。
「彼、録画したんじゃないよな?」
「してないしてない、ハハ。全然普通だったよ」
「へー、すごいな。今度三人で行こうぜ」
「おっす」
 やっとあいつも行けるようになったなと思いながら、僕はエレベーターに乗って「2」と書かれた小さなボタンを押した。僕が自分の部屋に入ろうとすると、隣のドアが開き、頭をタオルで巻いたロジャーが出てきた。
「銭湯に行ったのか?お前」
 と僕は彼に言った。
「あ、ごめんね、ケビン。何だか急に行ってみたくなって」
「銭湯はいいんだけどさ、ラーメンはどうするんだよ、ラーメン」
 ロジャーはにっこり笑った。
「今日はジェニーと一緒にお好み焼きを食べに行く予定なんだ。ごめんね、ケビン」
「謝らなくていいって。しょうがない、また誘うわ」
「あ、ケビン。明後日の夜、空いてる?」
「暇だよ。あれ、ちょっと待って誕生日?的な?」
 ロジャーは再び笑った。
「Facebook見た?ロビーで小さなパーティーしようかなと思ってるんだ。それから、実はお酒も飲んでみようかなと思ってる。ケビンが来てくれると嬉しいな。あ、もちろんお酒は飲まなくていいよ」
「プロテインと一緒に行ってやろう」

 酒を飲むとロジャー・スワンは真っ赤になり、日本最高!プラム・イズ最高!みんな最高!みんな素晴らしい!この寮に住んでる人はみんな素晴らしい!ルークも、クリスも、アンドルーも、ジェ二ーも。みんな素晴らしい!お前も素晴らしいよ、ケビン!プロテイン美味しいか?ちょっと飲ましてよ!うわー、美味しい、最高!みんな大好き!あとでみんなで銭湯行こうよ!銭湯も最高!日本最高!日本に来て良かった!
 と、感極まって目に涙を浮かべながら、ロジャーは四方に愛をふりまいた。これは僕の知っていたロジャー・スワンだ。しかし、昨日他界したロジャー・スワンではない。


 
 それからというもの、ロジャーはどんどん積極的なになり、プラム・イズの住人と一緒に渋谷に遊びに出かけたり、日帰りでお台場に行ったり、ポケモン・センターをのぞきにいったりするようになった。ちょうどその頃、僕は彼に自分のクリスマスのプランについて初めて相談を持ちかけた。

 当時、僕は日本人の女の子と付き合っていた。彼女のことがとても好きで、なんとかして彼女が忘れられないようなクリスマス・プレゼントをあげるんだと決めていて、そのことでたくさんの人に相談に乗ってもらっていた。何をあげたら彼女が喜んでくれると思う?と。答えは人それぞれだった。
 ブランドのバッグ。
 花。
 ネックレス。
 フォトアルバム。
 iPod。
 化粧品。
 カレンダー。
 お金。
 高級ランジェリー。
 ピアス。
 マニキュア。
「小説」
 と、ロジャーは答えた。
「小説?」
「ケビンは書くことが好きでしょう?」
「好きっていえば好だけど、とても小説なんて書けないよ」
 と僕は言って笑ったが、ロジャーの表情は変わらなかった。
「忘れられないようなプレゼントをあげたいんなら、自分にしか作れないプレゼントをあげるべきだと思う。書くことが好きなケビンは、小説を書くべきだ」
 僕がどれほど彼女のことを好きだったか、ロジャーは誰よりもよく分かっていた。その夜、僕は彼女のために短編小説を書き始めた。ロジャーはそばでずっと付き合ってくれた。ここをちょっと書き直した方がいいかもね、この語順ちょっとおかしいけどわざと?この文章いいね!と、彼は僕の下書きを何度も添削してくれた上に、何の惜し気もなく、一年分はゆうにあると思われる量のプリンター・インクと用紙をくれた。これは僕の、決して忘れない、ロジャー・スワンとの大好きな思い出である。「ここは絶対に喜んでくれるよ。見てケビン、僕は鳥肌が立った!」とクリスマスイブの前日に原稿のページをめくっていくロジャーの顔は、本当に最高だった。誰かが喜ぶ。そう思うと、ロジャーも喜んだ。誰かが幸せになる。そう思うと、ロジャーも幸せになった。これは僕の知っていたロジャー・スワンだ。しかし、昨日他界したロジャー・スワンではない。

 ロジャーがあれだけ僕に恋のアドバイスができたのは、やはり、彼自身も恋をしていたからだ。プラム・イズに住んでいたあの好きな人のために彼がやったことを聞いて、僕は生まれて初めて「きゃーーーわいーーーい」と言った。小説はもちろん、愛しい人のためとあらば、ロジャーは写真集も、動画も、料理も作った。人を喜ばせるために、ロジャーは終始全力を尽くしていた。生きるというのはこういうことだ、とその頃僕は彼を見てよく思っていた。

 クリスマスの翌日から、ロジャーは三週間ほどアメリカに帰った。三週間もラーメンを食べられないなんてどんなに辛いことか、と僕は思っていただけだったが、ロジャーと再会して食べに行こうぜと言うと、彼は断った。
「アメリカにいる間に、僕はちょっと変わったんだ」とロジャーは言った。「色々やってみたくなった。何だか急に、人間として成長したくなったんだ」
 突然の深い言葉に、どう答えたらいいか僕には分からなかった。
「成長?」
「時間があったら、少し運動のアドバイスをしてくれる?ケビン」
 僕は彼を見て笑った。
「いいよ!っていうか髪切った?あと、そのコート新しくない?超似合ってるじゃん」

 健康管理を手始めに、ロジャーは自己改善に精を出し始めた。東京暮らしが長くなるにつれて、留学生はみんな大なり小なりファッションに興味を持つようになったが、ロジャーは完全に生まれ変わった。パジャマからピー・コートへ、ごちゃごちゃした髭からゴーティー髭へ、乱れた髪からモヒカン刈りへ。いつの間にか、僕があの蒸し暑いバスの中で出会った、まるで弟のようなオタクが、慶應大学の演劇サークルの超イケメン部員になっていた。僕も東京に住んでいる間に自分が大人になっていくのを感じていたが、ロジャーの変化はレベルが違っていた。YouTubeにしろ、実物にしろ、ロジャーの顔を見る度に、あれ?と思わず目を疑った。当時ロジャーのYouTubeはチャンネル登録者数が既に二千を超えていたし、それぞれの動画には毎日たくさんのコメントが押し寄せていた。
 今日の動画も面白かったよ!ありがとう!
 秋葉原って本当に楽しそうだね!行ってみたい!
 来週から僕は東京なんだけど、良かったら一緒に飲みに行かない?僕はロジャーの動画が大好きだ!
 ロジャーの動画を見て私は日本が好きになった!ありがとう!
 プラム・イズのメンバーも、人気者になったロジャーの最新動画を、いつも楽しみにしていた。いくら人気者になっても、いくらYouTubeの「旅行とイベント」ページでフィーチャーされても、彼は一切自慢しなかった。最初に動画をアップした時と同じように、ただただ面白いと自分なりに思ったことを、一方的に見せるだけだった。自分のことではなく、自分の好きな物事を語ることで、彼は尊大さのひとかけらもない純粋な情熱を生み出し、その情熱によって、毎日多くの人々を感動させた。

 早く日本語が上手になりたかった僕は、三月にプラム・イズを出て蒲田でホームステイを始めた。ロジャーとルークは引っ越しの手伝いをしてくれた。
「このスーツケース何が入ってるの?超重いんだけど」
 と僕たちがプラム・イズを出る時、ルークが僕に聞いた。
「ダンベル」
 と僕は答えた。
「ダンベル?バカじゃないのお前」
 と、ルークはイギリス英語で言った。ロジャーはにっこり笑って、もう一つのスーツケースに手を伸ばした。
「あ、こっちも結構重いね。こっちもダンベル?ケビン」
「そっちは、ダンベルと本」
「お前はひどい人間だ」
 とルークは言った。ロジャーはまたにっこり笑った。
「初めて会った時言ったね、ケビン。運動と勉強にしか興味がないって」
 僕は笑った。
「俺そんなこと言ったっけ?」
「俺はそんな人間は死ねばいいと思う」
 とルークは言った。ロジャーは爆笑した。
 駅までの道がいつもの五倍以上も遠く感じた。アメリカ人はみんなクズだ、とルークはずっとぶつぶつ言っていた。運動になるから黙れ、と僕は下手なイギリス英語でずっと言っていた。通り過ぎる日本人がみんなとても心配そうな顔で僕たちを見ていた。ロジャーはずっと笑っていた。やっとホストファミリーの家に着くと、彼はカメラを取り出して動画を撮り始めた(後半から)。

 ホームステイ先のお母さんが温かい焼きそばで僕らのお腹をいっぱいにしてくれるまで、ずっとルークはこのくそアメリカ人がと言い、僕はイギリス人ってなんて優しい人種なんだと独り言のように言い、ロジャーは笑っていた。これは僕の知っていたロジャー・スワンだ。しかし、昨日他界したロジャー・スワンではない。

 それから僕とロジャーは別々の道を歩き始めた。留学生の中ではロジャーはもはや芸能人に近い存在であり、僕は学業のかたわら、インターンシップをしていた。嬉しいことに授業はまだ一緒だったので毎日話はしていたが、二人っきりで遊びに出かける機械は少しずつ減っていった。
「もうちょっとしたら留学が終わるなんて信じられないな。ついこの間成田に着いたばっかりって感じがしない?」
 と僕はロジャーに言った。僕たちは三田キャンパスの中庭の大きな木の下に座っていた。
「留学は楽しかった?ケビン」
「最高だった。お前は?」
「僕も最高に楽しかった」
「留学中のベストの思い出は?ラーメン以外」
 ロジャーは笑うとちょっと考えさせてと言った。
「じゃあ俺が先に言う。ソフトボールのメンバーに会ったこと。ソフトボールの歌手と同じステージで『とこしえに』を歌ったこと。あとはラーメン」
 ロジャーはまた笑った。
「お前は?」
 もうしばらく黙ってから、ロジャーは笑みを浮かべた。
「留学生活が始まるまで、僕は日本では絶対に日本語しか話さないと決めていたんだ、動画を作っている時以外はね。誰にも言わなかったけれど、心の中で決めていたんだ。せっかく日本に行くんだから日本語を使わないと、って思ってね。だけど日本に来てみてすぐ分かったんだ。外国語を勉強するために外国に行くんじゃなくて、自分のことを学ぶために外国に行くんだ。相手の国籍と言語を問わずに、知らない人と話していくことで自分のことが分かっていくんだよね。この一年間僕はたくさんの国の人と話をしたりして、その経験を通してやっと自分のことが分かったと思うんだ。これから何がしたいか、とかも」
「俺も」
 と僕は言った。
「ケビンはこれから何がしたい?」
「お前と食堂で醤油ラーメンが食いたい。おごってやるから行こうぜ」
 ロジャーは笑って、いいよ、と言った。

 二◯◯八年七月末に、僕たちはこうしてラーメンを食って互いに別れを告げ、それぞれの実家に帰った。また日本で会う日まで、と。最後の授業の時、アメリカに戻ってもまた話そうぜと僕はみんなに言っていたが、実際に帰ってみると、ロジャーとしか連絡を取らなかった。もちろん、ロジャーはみんなと連絡を取った。ほどなくして、彼は日本のホラー映画を語る動画を再び作り始めた。十二月にはロジャーの登録者数は五千を超えた。それでも彼はプラム・イズの元住人全員に手書きのクリスマスカードを送ってくれた。最高の思い出をありがとう、再会の日をすごく楽しみにしている、と。

 二◯◯九年一月に、僕は自分のウェブサイトの大掛かりなアップデートに取り組み始めた。当時の僕は勉強のために日記が書けず、読者を長く待たせてしまうことがかなり多かったので、その解決策としてDogentricks.comにゲストライターを入れることにした。優秀なゲストライターが入れば、日記を書く時間が増え、ウェブサイトの質も上がるのではないかと考えたのだ。言うまでもなく、真っ先に誘ったのはロジャーだった。
「本当に僕でいいの?」と彼は何度も言っていた。
「たとえヘミングウェイがよみがえって申し出てくれても、俺はお前を選ぶよ」と僕は何度も笑いながら説得した。
 ロジャーはすぐに、自分のビデオブログと一緒に「東京本棚」という、日本の小説の書評をDogentricks.comにアップしてくれるようになった。一ヶ月も経たないうちに、読者が二倍になった。他のゲストライターや僕と違って、ロジャーは責任感が強く、毎月きちんと約束の時間に日記と動画をアップしてくれた。これは僕の出会ったロジャー・スワンだ。しかし、昨日他界したロジャー・スワンではない。

二◯◯九年四月に、ロジャーも僕もJETプログラムに受かった。日本に戻ることが決まった僕たちは、久しぶりに電話で話して盛り上がった。
「ケビンは大分に着いたら何する予定?」
「まず博多に行ってラーメンを食う」
 ロジャーは笑って、味はどうだったかちゃんと報告してね、と言った。お前は?と僕は言った。
「岩手に着いて少し落ち着いたら『岩手スワン』っていうビデオブログを作りたいと思ってる」
「いいね、いいね。登録者がみんな喜ぶよ、きっと」
「だといいね」
「最初のゴールデン・ウィークは岩手に行こうかな、俺」
「時間があったら来てよ!味噌ラーメンおごってあげるよ」
「言ったね」
 ロジャーは笑った。
 
 僕は彼と再会するのを楽しみにしていた。彼とまた日本のホラー映画を見たり、またYouTubeの動画を作ったり、また銭湯に行って今日も疲れたなーと大げさに言ったりするのを、とても楽しみにしていた。また一緒にうまいラーメンを食いながら、留学時代に、一度も会ったことのない女の子ためにこんな自己中な俺と一緒にクリスマスイブの朝まで寝ないで小説を書いてくれたこと、そんな思い出を語り合って、あの時は本当にありがとうな、あの時に俺の人生は変ったんだ、と言うのを、僕は心から楽しみにしていた。ところが、昨日の午後六時四十分に、ロジャー・スワンは急性膵炎で突然亡くなった。そして今僕は、こうして机に向かって、これまでの人生で出会った一番素晴らしい男について、日記の最後の段落を書き始めようとしている。

 映画「トゥルーマン・ショー」を観たことのある人なら、ロジャー・スワンという人間の存在感や、それが彼を知る人々にとっていかに大切なものだったかが理解出来るだろう。彼はいつもテレビに映っていた、あのごく普通の男だった。私たちは、あのごく普通の男が成長する姿を見た。私たちは、彼が少年から立派な男に変化していくのを見た。彼が成長するのを目の当たりにしたのだ!彼の動画を見始める理由は人それぞれだった。昔の友情、日本に対する好奇心、偶然の発見。理由がどうであれ、私たちはみんなロジャーに惹き付けられ、あの私心のない笑顔に惚れた。そしてそんなロジャーが成長すればするほど、私たちはますます彼に惚れ込む一方だった。私たちは彼の真っ当さに惚れた。彼の温かい心に惚れた。世の中にはロジャーのような人がまだ残っているという希望に心を震わせた。僕がこれまで出会った人々の中で、彼が最も普通で、最も素晴らしい人だった。隠し事をするとか、人を批判するなどという考えは、ロジャーには全くなかった。彼は勇気をもって、自分の好きなことを大胆にやっていた。彼は純粋に愛にあふれた、日本が大好きな青年だった。彼はロジャー・スワンであり、周りの人々にとって、眩しく輝く光だった。

 この人こそが、昨日他界したロジャー・スワン――私たちが決して忘れることのない英雄である。

初めまして、道元です。

昨日、僕は自分の未来が見えた。昨日、東京事変のライブに行ってきた。

13歳の時、僕は「SOFTBALL」というバンドをネットラジオで発見した。その時までの僕は特にやりたいことも、未来の夢もなく、何となく白黒の日々を過ごしていた。でも「SOFTBALL」を発見したら、鮮やかな色が灰に覆われた僕の生活に降り注いできたのだ。

これは凄い、と思った。これは素晴らしい、と思った。この音楽の意味を知るべきだ、と思った。そして、僕はバイトで貯めていたお金を全て一気に遣い、SOFTBALLが発売したCDを全て日本から輸入した。WARAWABEというシングルの最後に、「とこしえに」という曲が入っていた。その曲の響きが耳に入った瞬間、日本語を勉強しようと決心した。

周りの人からよくいじめられていた。何であんな音楽聴いてんだよ、言っていること分からないくせに。SOFTBALLなんて大したことないんだぜ、あんなレベルのバンドなら山ほどあるんだよ。親にまで言われた。祖国の音楽を聞けば?でも僕は既にSOFTBALLの音楽に魅了されて、他のアーチストを聴けなくなったほどだった。1年くらい僕は毎日SOFTBALLを聴き、日本語を自習していた。いつか、僕は日本でSOFTBALLのライブに行く。この夢を持つようになり、鮮明な自分の世界を前進した。

残念ながら、僕が15歳になった頃にSOFTBALLは解散した。当時の僕はほんの少ししか日本語が出来なくて、SOFTBALLのホームページに行ったら解散したことしか理解出来なかった。そこでかるい鬱病に陥ってしまった。しかしここまで来ると、さらに前へ進むしかないと涙を堪え、日本へ行こうという気持ちを大学まで持ち続けた。

日本語を専攻することって、可能ですか?いやー、一応あるんですけどそうすると卒業後の就職機会はかなり限られちゃいますね。と、カウンセラーに数回言われた。そうなんだ。。じゃ何を勉強すればいいでしょうか。ビジネスなんかどう?と尊敬していた先輩が僕に勧めてくれた。国際ビジネスを専攻したらきっと日本で働ける仕事がたくさんあるよ。そうかもしれないなと僕は思い、ワシントン大学の優秀なビジネススクールに入学するために、一年ほど経済学ばっかり勉強していた。しかしその内に自分の世界がもう一度徐々に澱んできた。僕は本当にビジネスが好きなのか?と毎日思いつつ、重い足取りで授業に通っていた。僕ってビジネスマンになりたいのか?

二年生になり、選択科目として日本語を勉強し始めた。これだ。僕にはやはり日本語しかないんだ。そう確信してすぐビジネスの授業を全て落とした。親にも先輩にもかなり怒られたが、再び毎日が明るくなり、活気がどんどん湧いてきた。次は留学だ。流暢に話せるようになりたかったら、僕には留学が必要に違いない。そう思い、慶應大学の交換留学プログラムに申し込んだ。三ヶ月後、留学カウンセラーからOKサインが出た。

来日し、毎日一生懸命日本語を勉強した。それでどんどん話せるようになり、どんどん読めるようになった。ある日、僕は昔よく聴いていたSOFTBALLのホームページに行ってみた。すると、思い掛けない情報が目に入ってきた。秋茜、東京ツアー決定。

秋茜?というのは、SOFTBALLを解散した歌手の新バンドだった。SOFTBALLが解散し、彼女はすぐ秋茜を作ったということだった。もちろん、当時日本語を殆ど読めなかった僕には、それが分かる筈もなかった。ふとユーチューブで秋茜の音楽を聴いてみたら、一瞬にして中学校の頃の思い出に覆われてしまった。いじめられたことも、一人で机に向かって日本語を勉強したことも。そんな思い出がどんどん浮かんでくる内に、慶應大学生でいる自分はあることを決めた。それは秋茜の歌手に感謝の手紙を書くことだった。

僕はそうし、秋茜のmyspaceにメッセージを送った。それが彼女に届くかどうか、それから彼女がそれを読んでくれるかどうか、僕には分からなかった。とにかく今まで抑えられてきた感謝の気持ちを伝えてみよう。13歳の自分にそう説得され、心のこもった手紙を送ってみた。翌日、返事が来た。

東京に住んでいたその一年間に、結局秋茜のライブに10回も行った。どれも人生の絶頂のように感じられた。その上、バンドのメンバーと一緒に居酒屋に行ったり、一緒に違うライブに行ったりもした。僕が行った最後のライブで、秋茜は滅多に弾かない「とこしえに」を僕に弾いてくれた。数回もSOFTBALLのあの歌手と話す機会があった。ある時、居酒屋で隣に座っている彼女に尋ねてみた。

「何で歌手になりたかったんですか?」

そして、彼女はこう答えた。

「昔から音楽が好きだったから自然な流れだった。最初の頃ファンが少なくて生活はきつかったけど、その数人のファンのために、音楽を作り続けていきたいなと思った。私は話すのが苦手なんだけど、もし音楽で人に感銘を与えられたらそれは私にとって幸せだ。ステージの上から盛り上がっているファンの姿を見るなんて、本当に最高だ。私の兄はサラリーマンで、姉はOLだよ。二人とも幸せな人生を送っているし、お金には全く困っていない。でも二人はケビンが書いてくれたあの手紙のようなものをもらったことはないんだ。私はあれを読んだら涙が出るほど嬉しかった」

彼女にそう言われたら、僕は何だか現実を飲み込めない状態になってしまった。13歳の自分の夢の中を生きているんだ。そう気づくと、何をすればいいのか分からなくなってきた。僕は夢が叶ったんだ。今まで望んできたことは完璧に手に入ったんだ。これから、一体何をすればいいのか。人は夢が叶ったら、その後どうすればいいのか。どういう風に新しい夢を持てばいいのか。そんな味わったことのない奇妙な感情に覆われ、ものすごく不思議な気持ちになったのだ。

彼女の言ったことを長く、深く考えてみた。結局僕はその夜、作家になろうと決断した。彼女が僕に感銘を与えたように、彼女が褒めてくれた僕の文書を活かし、残っている人生で力の限り色々な人に感銘を与えていきたい、と。

でもその時から僕は何回も自信喪失に陥ったことがある。僕には小説家になれる才能があるのだろうか。外国語で小説を書くなんて、現実的な目標なのか。たくさんの人に褒められ、たくさんの人に笑われた。相当上手い、本当にへたくそ。日本人より上手い、小学生に負ける。どっちだ。僕の文は上手いのだろうか、下手なのだろうか。僕には出来るのだろうか、出来ないのだろうか。正直言って、昨日までそんな自分自身の声が邪魔してきたのだ。そして、昨日東京事変のライブに行ってきた。

僕はSOFTBALLが解散して半年くらい経ってから椎名林檎の音楽を聴き出した。なんて素晴らしい音楽だ。と、誰もいない部屋で思わず呟いた記憶がある。今もSOFTBALLの音楽は僕にとって特別な意味を持っているけれど、やはり椎名林檎は全く違うんだな、とすぐ分かった。生まれて初めて「天才」という言葉の意味を分ったような気がした。慶應に留学している間に東京事変のライブのチケットを手に入れられなかったけれど、秋茜の天国を遊んでそれで良かった。そして、昨日東京事変のライブに行ってきた。

椎名林檎がステージに現れた瞬間、鋭いものがぐさりと僕の胸を刺したように感じられた。その後も、言葉じゃ説明出来ないくらい感動的な演奏だった。すごかった。とても感動した。やっばい。超楽しかった。こういった表現じゃ僕が昨日受けた感銘を全く伝えられないので、経験した演奏については描写しない。代わりに、自分が気づいたことについて、これから延々と書きたいと思う。この日記はここから始まるのだ。

人間というのは複雑なものだ。人間が欲しがるもの、人間が嫌うもの、一体なんだろう。人はそれぞれの希望を持ち、それぞれの方向に向かっていく。人間は幸せに引っ張られていくのか、それとも恐怖に押されて進むのか。人間はどうやって夢を持つようになり、どうやって人間は感動するようになるのだろうか。人生の意味ってなんなんだろう。僕はあの夜、秋茜の歌手と話しているうちに、他人にやる気を起こさせることは人生の意味だとつくづく思った。しかし他人を感動させるために、どれだけ自分の幸せを捨てなければならないのだろうか。

現実的には、日本で小説家になるために、僕には誰よりも勉強することが必要だ。日本人より日本語が上手いって可能なんだろうか。もし僕は本当に小説家になりたかったら、これからは毎日目が痛くなるくらい勉強しないと無理に違いない。外国語で人に感銘を与えることって、最初に思っていたより随分難しいんだ。だから日本人をなめるなよ。芥川賞を目指しているのならお前は今より百倍くらい勉強しないと絶対に無理だぜ。これからは数年もかかるし。それでいいのか?全てを勉強に捧げてもいいのか?じゃなかったら、日本で小説家になれると思うなよ。甘すぎだから。はっきり言って本当の作家に失礼だから。もう一度自分に聞いてみろよ。残っている人生を執筆に捧げてもいいのか。昨日までそんな自分自身のか弱い声を常に耳にしていた。そして、昨日東京事変のライブに行ってきた。

いいんだ。ステージの上に立っている椎名林檎を眺め、ほんの一瞬にして確信した。この人のように、才能を尽くしたい。いや、この人のように、才能を尽くさなければならないのだ。全てを執筆に捧げてもいい。いや、全てを書くことに捧げるべきだ。既に夢を実行している僕だからこそ出来る。これから毎日死んだつもりで勉強してもいい。毎日涙が出るほど勉強しても、全然平気だ。僕はそうしなければならないからだ。あの時SOFTBALLに会ったのも、今椎名林檎の輝きが僕の胸を激しく刺しているのも、全てはそう示している。これは僕に与えられた使命だ。もうそういう風にしか考えられないのだ。

願っているよ。
貴方の夢は、どんなに濁る世界だって壊せないさ。
望んだ侭、突き進んで居て方位を誤ったら、

そっと思い出して。

昨日、声を限りに叫ぶ椎名林檎を見つめていると、初めて鮮明に見えた。僕は絶対に小説家になるのだ。日本で小説家になるのだ。それはまるで毎日太陽が空に昇るかのように、ごく自然なことのように思えた。僕は絶対に日本で作家になり、たくさんの人々に感動させるのだ。楽しい。これは楽しい!この気持ちは初めてだ!前より百倍くらい鮮やかな色が降り注いでいる。僕は虹色の滝を浴びている。まるで背中から翼が広がるように感じられる。まるで地面から飛び出せるように感じられる。汗が出るほどの落ち着けない気分なのだ。

今僕は東京事変の「生きる」という曲を聴き、最高に幸せだ。もう一回夢が叶うのだ。先ほどそう悟ると、久しぶりに日記を書きながら涙が溢れてしまった。

The Future

Hello friends. This is Dogentricks.com, and this is my life.

I have received a fair amount of e-mails lately in regards to the recent lack of English blogs. Today, I’m here to tell you about the future of Dogentricks.com.

For those of you who don’t know, the trickstutorials forum–AKA tricking central, the tricking mainframe, the trick-star, etc.–was permanently shut down a matter of weeks ago. This effectively disbanded the tricksters littered around the globe to their respective cliques. Around the same time, I sent the first draft of my second Japanese novel “Senpai,” to a handful of my most intelligent friends–several of which are graduates from Tokyo University (certified geniuses). Within a few tricking deprived weeks I had received my feedback. This brings us to today.

My name is Dogentricks.com, and this is my life. I strongly believe that this life, the life of Dogentricks.com, is an existence with a distinct, defined purpose. Furthermore, I believe the role I play is bigger than my existence as a human. That is, while as a human I am entitled to indulge myself in the warm love of a gentle woman, the liberation of a cold beer with old friends, or the passing of genes through a laughing child, as Dogentricks.com I simply can’t allow myself to wade into these temptations.

The purpose of life is inspiration. Inspiration fuels passion, and passion drives action. Action is the catalyst of our world and the source of evolution. Inspiration is the difference between potential and growth, thought and will, existence and life. It is but only during our fits of passion can we truly say to ourselves, “Yes! This is what it means to be alive!” We must live to spark fires and ignite reason to reach towards the impossible.

This is what I truly believe. While ‘enjoying’ life is of the upmost importance, beyond that I believe I am inclined, perhaps obligated, to sacrifice personal leisure for a larger purpose. For me, it is more important to inspire than enjoy. I would love to drink red wine with woman of my dreams and watch over the growth of our children–but I can’t. The role I was born into wasn’t that of a spectator enjoying the game–it was that of player stealing from third to home.

Thus, I am left with no choice but to train. I have to give the spectators something to cheer for—something that will have them screaming from their seats—something that will make them jump to their feet and bring tears to their eyes. Above all, I can’t be out; I need to steal home, and make it. I absolutely cannot fail; I need to to write the preeminent Japanese novels of this generation. I am Dogentricks.com, and this is my purpose.

Before that happens, however, I need to get out of the batting cage.

The next time I write an English blog will be after I am a published writer in Japan. Those with questions are more than welcome to e-mail me.

スターバックス

今日僕は朝早く目を覚まし、朝ご飯を食べる前にシャワーを浴びた。そして勿体無いからと思って、一週間も隷属に置いていたチキンを食べてしまった。吐きそうになり、家を出た。

それから僕は今スターバックスに来ている。午後4時のこのスターバックスは午前11時のスターバックスと同じ店だと信じられないほど変わっている。朝のスターバックスはおそらく、最初にスターバックスを建てようと思った人々の理想、そのままだ。人が少なく、集中しやすいところだ。店員さんは時間に余裕があり、ほとんどのお客さんは新聞を読み、あるいは何かを勉強している。静かな落ち着いた雰囲気だ。喫茶店とは?僕の脳裏に最初に浮かび上がるのはまさに午前11時のスターバックスのことなのだ。

しかし太陽が空を登るにつれて、スターバックスの雰囲気どんどん変わってくる。まずは人の変化だ。お客さんの総合したIQが徐々に低くなっていく。朝スターバックスに来る人々の手にしているものは大体二つある。それは小説かコーヒーだ。でも昼くらいになると読み物と苦い飲み物の姿が珍しいものとなる。代わりにブランド鞄やココアみたいな甘いものが目に入る。そして店員さんの年齢の平均が減って、店内がたまらなくうるさくなる。喫茶店と言えなくなるくらい大きな変化だ。そう、これは喫茶店ではなく、大人の食堂なのだ。

僕には一番不思議に思うのは幽霊の存在である。2時半を過ぎると幽霊がぞろぞろと店に入ってくる。幽霊は30代のぐったりした女性の形をしている。それから幽霊は必ずチョコレートマフィンを食べる。微妙に小さくて黒いマフィンが大きくて黒いトレーに乗り、幽霊がそれを持って店の中心から十分離れている席に行く。そして一人で座り、一人でマフィンを一口ずつ食べる。幽霊らしく、遥か遠く離れている恋人のメールを待っているように、鳴っていない携帯をちらちら見る。マフィンがついに消えると、幽霊が長い間黒いトレーの中心を涙が溢れそうな目で眺める。マフィンがもう一つあったらいいのに、と。あの人のことをもう少し信じていたらいいのに、と。もちろん、誰もが幽霊の透明な姿に気づかないのだ。

たまに同じ人、または同じカップルが何度もサターバックスに入ったり出たりする。同じものを飲んでいるのかどうか、僕には分かる訳がない。今日ある可愛い女の子が僕の斜め前の席に座り、携帯を弄りながら三十分くらい一人で何か(グッチの財布を持っていた女性だからにはアメリカノじゃなかっただろう)を飲んでいた。彼女は僕をチラッと見ていたような気がしたけれど、彼女と目を合わせる自信がなかったので彼女はもうしかして一回も僕の方に目をやらなかったかもしれない。その女の子は店を出ていって、僕は金原ひとみと村上春樹の文体を分析し続けて店に残っていた。それから二時間経て僕はふっと見ると、その子が再び僕から斜め前の席に座っていた。今回はチョコレートマフィンを食べていた。まさかと思ったとたん、彼女の前にもう一人スタイルのいい女の子が優雅に座った。どうやら彼女はチョコレートファフィンがただ好きなことだけだった。こういった混乱させる程不思議な出来事が常にスターバックスで起っているのだ。

家を出る前に僕が朝食として食ってしまった腐ったチキンを結局吐き出したので、スターバックスに着いた時に既にお腹がかなりすいていた。そこでグランデ・サイズのスペアミント・グリーン・ティとなんとかハムサンドイッチを頼んだ。サンドイッチのカタカナの名前が余計に長くて、僕は日本語をかまないようにガラスの後ろに隠れようとしたハムを右手の人差し指で指し「これ」と言った。すると、日本人の店員さんがかえって訳分からない英語を吐き出した。「はい?」と返事した僕はカンター越しに三人の店員さんの意表を突く。僕の後ろに並んでいる人が小さく笑い、すごいと呟く。僕はどんどん赤くなってくる。あ、どうも。一瞬ネタになったサンドイッチを手に取り、端っこの空いている席に向かった。

今5時半です。パソコンの電池がなくなったため、店の唯一のコンセントがあるテーブルに座っている。トイレの隣だ。誤った建築なのか知らないけど、奇妙な壁がトイレの方から店の中心の突き出ていて、引きこもったこの度から店内がほとんど目に入らない。ここに移動する時、僕は席から立ち上がると隣に座っていた三人のギャルがくっくっと笑った。話し掛けるのなら今しかないと思ったけど、もう一回日本語をかみそうになって彼女達のことに気づいてないふりをして僕は黙って、さっさと荷物を動かした。今では他のお客さんとの交流は人がトイレに来る時に限られている。僕はパソコンから見上げる度におしっこ、もしくはウンコをするところでいる人間と目が合う。そう考えると僕はいつも笑ってしまい、他者がさっとトイレに飛び込む。俺のすぐそばに、誰かが今、臭いものを漏らしているところだ。万一に酷い下痢の場合では音が壁を通れるものなので、この席に腰をかけてすぐさまイヤホンを耳に入れた。

6時半。電池チャージを完了したらもう一度を移動し、僕には再び店内が丸見えだ。僕がトイレの警備をやっていた間、店ではびっくりするほど人が少なくなった。今のところ店員さんが2人、お客様が7人だ。昔聞いたようなアメリカの軽いジャズが天井のスピーカー流れている。僕に一番近い人が小説を読んでいる。彼女の隣に五十代ぐらいの男が世界情況を深く考えているという顔をしながら、時々白いマグから黒いものを口にする。窓の外では雨がぱらぱらと降り、通り過ぎる人がほとんどいない。濡れた地面には月の光が見える。いつの間にか、スターバックスがまた喫茶店に変化したようだ。僕は再びノルゥイの森を鞄から取り出し、再び村上さんの文を分析し始める。

小説の書き方:キャラクターパート2

理沙、

今日の僕はどっちかと言えば、眠い方だ。どうでもいいか。

さあ、早速キャラクターの作り方、つまりキャラクターの紹介、に入ろう。

知らない人と初めて会った時って、面白いよね?なんでだろう。その人の事知らないから面白いのだ。例えば:いつもと同じように、いつもと同じクラスメートと授業に出る時。それか、転校生が初めて学校に来て、初めて授業に出る時。どっちがわくわくすると思う?そう、知らない人が入ってくると、状況が面白くなる。その人の事を知らないから、自分で色々と想像してしまう。あの人は彼女がいるのかな?あの人はスポーツが上手いのかな?あの人は頭がいいのかな?わー!考えるだけで胸がどきどきするわ!

っていう訳で、案外キャラクターを直接に説明しない方がいい。こうすると、読者が想像力を使え、自分の世界に入れる。

例えば:僕はスターバックスでコーヒーを飲んでいると、彼女が斜め前の開いている席に座ってきた。彼女は足が長くて、顔が美しかった。彼女はすごく綺麗だった。それに、頭が良さそうだった。

あああああーーーー超つまらない。彼女は綺麗だったなんて、どこが?!顔が美しいって、どう美しいの?人はそれぞれのタイプがあるんだろう。足の長い女性が嫌いだという足の短い男の読者もいるだろう。頭がよさそうって、人を見れば分かることじゃないし。それに美しいって言っても、曖昧すぎて結局イメージにならないのだ。っていうかめっちゃくちゃつまらない。こうやって直接に読者にキャラクターを紹介してしまうと、読者は全く想像力を使えない。そこで、キャラクラーが人形になってしまう。最後に読者が小説を焼く。もう一回やり直そう。

僕はスターバックスでをコーヒーを飲んでいると、彼女が斜め前の開いている席に座ってきた。反対側に向かった彼女の細い後ろ姿を眺めると、僕は理沙のことを思い出した。この子は顔が理沙に似ているのかな。そう思い、僕は立ち上がって彼女の前のゴミ箱にストローを捨てに行った。僕が席に戻っているところで彼女は両手で持った厚い本からほんの少し顔を上げた。僕たちの目が合うと、僕は一瞬スターバックスの中心で倒れそうになった。

彼女は綺麗だ、と一回も言ってない。しかし語り物により、彼女は綺麗だということが明らかに示されている。こう説明すると、小説家として僕たちは完全に読者に任せている。これはとてもいいことだ。読者が状況によって彼女を自由に作れるのだ。彼女はどんな風に綺麗なのか、読者が決めればいいのだ。後、見た目よりも、キャラクターの行動を説明した方がいい。現実でも、見た目よりも行動が大切だからだ。上の例に彼女が一人でコーヒーを飲みながら本を読んでいる、ということが彼女の賢いところを表している。そこで直接「賢い」を言わなくてもいい。ナイス。

簡単にいえば、小説家が勝手にキャラクターを作ってしまうと、そのキャラクターが小説家のものになる。一方、読者がキャラクターを作ると、そのキャラクターが読者のものになる。

と説明すると、いや、そんな説明は足りない。見た目まだ全然分からないじゃん。と、文句を言う人もいるだろう。確かに読者は見た目がまだまだあまりイメージが出来ないのだろう。でもそれはそれでいい。詳細のことは後で書けばいい。キャラクターを紹介する時に、読者に任せるように人物を説明すべきだ。

キャラクタを紹介する時の例:

彼は壊れている眼鏡を掛けていた。 ×
珍しいな、ハリー・ポッターがスターバックスに来るなんて。 ○

彼女は綺麗な髪の毛をしていた。 ×
一日何回くらい髪の毛を洗うのだろうか。 俺は彼女を見て、そう思った。○

彼はものすごく綺麗な目をしていた。 ×
彼と話している間、わざと目を合わせなかった。彼に惚れたくなかったからだ。 ○

もし僕は理沙をキャラクターにするのなら:

彼女は頭がよかった。 ×
彼女はクラスの誰よりもペン回しが上手かった。 ○

上の例をもう一回分析しよう。×の文は全部直接すぎてつまらない。想像する余裕がほとんどなく、読者が泣いている。○の例はキャラクターを直接に説明せず、キャラクターの雰囲気を表し、読者が次のページを読み始める。

キャラクターを作るのはとても難しいことだ。この説明じゃ足りないからまたキャラクターについて説明するね。今日はここまでだ。もう10時になっちゃってさ。

おすすめの練習:クラスの全員をキャラクターとして紹介してみて。笑

んじゃ、また火曜日。

小説の書き方

ケビン先生は仕事が終わって帰ったら、いつも何をしてるんですか?と、生徒の一人に書かれた僕は

小説を書く。

と、答えた。すると、その子が「ほんとに?」とびっくりした。
「ほんとだよ」と僕。
「私もいつか書いてみたいな」
「やってみたら?」
「あたし何かできないよ、そんな」
「やってみないと分かんないじゃん」

二日後、その子が英語のノートにこう書いた。
「私自身ないけど小説を書いてみます!!アドバイスあれば是非教えてください!」

僕はそれを読むと、本当に感心した。そこで、彼女に書くことについて一生懸命教えてあげようと決めた。これは僕が昨日初めて彼女にあげた、小説のアドバイスだ(本名が違う)。これから書くアドバイスも、全てこのサイトにアップしようと思っている。

理沙、

これから週一、二回くらい小説の書き方について理沙に説明していきたいと思う。なるべき面白く書いていきたいと思うけど、この文書をほとんど夜遅く書いているから間違いとか、あれ?何これ?さっぱり訳分からんけど。というところがあれば、出来るだけ無視してください。眠いから。

まず一番大事なことを言っておくね。小説を読め(もう十分に読んでいるようだけど)!5年間くらいも毎日一生懸命に書いているけど、僕は(まだ)夏目漱石とか芥川とかに比べ物にならないんだ。それに熱心に日本語で書いているのはまだ半年しか経っていない。したがって、僕は小説の書き方についていくら詳しく知っていても、間違いなく僕は理沙に日本語を教えてあげられない。英語なら少しは出来るけど、理沙が日本語で小説を書きたいだろうと思うので、日本の名作もたくさん読まないとこれはほとんど意味がない。意味がなければ、こっちは寝るべきだ。眠いから。

さあ、始めよう。

僕は何を書いても、頑張って真面目に書くんだ。だからこの文ですら何回も頭の中で繰り返し、何回も編集した。それでも下手か。日本語が母語じゃないからか。そんなこと言うなよ、テンション下がるわ。まぁ、英語でも同じように書くよ。もう書いた文、今も書いている文、まだ書いていない文、僕は全て常に考えている。これがライターと一般人の違いだ。

これは非常に大切なのでもう一回言わせてもらう。ライターと一般人の違いはライターは編集するんだ。一般人は文を書き終わったら、筆を置く。だから一般人はいくら書いても、成長しない。ライターは自分の文を分析するから成長する。

だから二つの文を書く時間があれば、一つだけ書いてそれを改訂するんだ。三つの文を書く時間もあれば、一つだけ書いて、それを二回も改訂するんだ。分かったかな?だから5つの文を書く時間もあればどうすればいい?そう、寝ればいい。眠いから。

今、僕は小説を二冊書いている。(小説を書いていると言っても出版していないからまだ趣味か。笑)。それぞれの話を書く度に、今まで書いた文を必ず全て読む。つまり話は37ページがあるとすれば、38ページを書き始める前に、1ページから37ページまでの文を全部読む。それから39ページを書く時、1ページから38ページまでもう一度読む。そう、とても疲れる手順だ。既に眠いし。

とにかく、こうするとまだ気づいていないリズムの問題とかを一応書き直したりして、それが終わるまで絶対にストーリを進めない。この順番で行けば100ページの小説を完成した時、自分の作品を100回以上読んでいて、100回以上編集していただろう。

まず編集。まず編集。まず編集。例外がたくさんあると思うが、ストーリの流れを決めてから小説を完成するまでは、話の内容がそんなに変わらないだろう。だからいつも編集に集中するべきだ。ちゃんと編集すれば、あー、これでいいかなっていう段落が、これやっべー!超良い!となるから。

ああ、本当に眠くなってきた。笑。少し早く終わるね。今日のポイントと言えば、

今日の一番大切なことと言えば
本日の最も大事なところと言うと
僕は理沙に覚えて欲しいのは

編集編集編集。編集、つまり書き直すこと、しないと成長出来ない。才能を磨くんだよ。

小説家というのは、オリジナルストーリの文を何回も磨く人のことだ。

おすすめの練習:今読んでいる小説の中から好きな文を5つ選ぶ。そして、その文をさらに上手く書いてみて。真面目にやれば約三十分くらいはかかるだろう。時間がなけれあば、3つくらいはやってみて。

このプリントを新しいファイルにしてね。それから理沙が書いたこともそれに入れてね。アドバイスを一応全部パソコンに保存するつもりだからなくしたら言ってね。

んじゃ、また木曜日。

Resolutions and Realities

2009 is coming to a close, and so is your face!

In 2009 I put a hiatus on tricking, graduated from college, got a job, moved to Japan, bought a motorcycle, and wrote two novels in Japanese.

Hold up. Stopped tricking? Bought a motorcycle?! Wrote two novels…in JAPANESE?! This year has been a year of firsts and a year of growth. If God, or some other celestial being, were to chop 2009 from my timeline, I’d probably be driving around Bellevue in my old, crusty corolla, waiting for Avatar to start. But instead, he was all like, ah, hell no, you’re going to Japan to do all sorts of craziness! And now, here I am, inside my new apartment. Righteous.

The older I become, the more difficult it is for me to swallow the reality in which I live. The dreams and aspirations which filled my mind as a teen have, quite literally, blossomed precisely into their original projections.

Job in Japan Check.
Japanese fluency Check.
Sweet motorcycle Check.
Precise audio set up Check.

This is a concise collection of the ‘must-haves’ of my pre-tricking existence. Always wanted to live in Japan, always wanted a black Kawasaki Ninja, and always wanted a pair of ear massaging headphones. I often use the following statement, but honestly, if the 13 year old me saw himself now, he’d probably laugh in disbelief. If AIM screen name GLDFNGER came across dogentricks.com, he’d warm his trousers with a supple stool. If the Smash Bros champion of my youth saw Kawasaki Monochrome, he’d drop it like it was hot.

All of this made me realize: well shoot, I can really do whatever the hell I want to. Literally. Everything I’ve ever wanted has simply flown into my hands. When I describe this phenomenon to others, they often say, “well, it’s because you work hard blah blah blah.” But in all reality, there’s no hard work to be done. Studying Japanese, getting into JET, moving into my new home–these events all unfolded so smoothly, it was as if someone else had planned it out for me. Hard work? HARDLY!!! LOLOL.

Don’t you see? I am a dream machine! Laughably ludicrous ideas manifest themselves in my mind. They crawl down my neural passageways and embed themselves in the motors of movement. My muscles pump and produce the results of the scenes in the dreams of the dream machine. I am the dream machine! Watch me create the perfect reality!

Based on my life up until this point, I can confidently say I will have and achieve anything I want. Thus, upon exhausting my previous dream databank, these are the next set of fantasies I pledge to fabricate.

Breakdance.
Inspire my students to dream.
Become a published, award-winning author in Japanese.
and last, but certainly not least—Return to the world of tricking.

These are not my new years resolutions–these are my new years realities.

Train hard.

Fate

Hello friends, Dogentricks.com here.

This is the last blog entry I will ever write in the United States of America.

Today, on my way back from the embassy, I swung by my apartment and watched some TV with friends. We sat together on our green leather couch and watched 3 second season episodes of ‘Coupling,’ the same way we did in high school five years ago. We laughed at the same jokes—nearly doubling over at captain subtext. But today, when I stood up from the couch, instead of retreating to my room and throwing a ‘g’night guys’ over my right shoulder, I slowly tied my shoes and walked towards the door. I turned to face my friends, and told them goodbye. “I’m moving to Japan tomorrow; thanks for the times we’ve had.” This is what I said to my best friend Rob, a guy I went to elementary school, middle school, high school, and college with. His house was never more than a few minutes bike ride, and this year, his room never more than a few steps walk. “Thanks for the times we’ve had,” is what I said to him, because I knew if I said, “I’m going to miss you to death—you’ve been the best friend I could ever imagine, and helped me through so much,” that I would have undoubtedly started to cry.

The same events will unfold tomorrow morning when I say goodbye to my parents at Sea-Tac International Airport. I’ll look at both of them, give them both hugs, and say to them, “I’ll talk to you soon. Love you too. Bye.” I’ll say it in the same way I have for 14 years when I woke up and went to school. The only difference this time is that I am moving to Japan, alone.

My friends aren’t moving to Japan, and neither is my family. It hit me hard today on the drive home—I pulled into the parking lot of my elementary school and listened to Supercar’s Karma, trying to wrap myself around the reality of tomorrow. At 2:15 PM I will leave everything I know, all of my friends, and all of my family. Although I love Seattle and its people to death, I was born to do this, and it wouldn’t be right for me to stay. I was meant to go to Japan, to become a teacher and a writer, and to inspire others to study language the same way I did 8 years ago. This is my path and something I’ve known I must do for the past decade.

This is not my dream coming true; this is fate.

Tomorrow will be the most significant day of my life. Thank you for your support.

Train hard.